つまずくとまずい小数・分数の計算

2019年07月05日

先日中学生の保護者の方から、

「子どもが小数や分数の四則計算ができない」

という内容のご相談をいただきました。

小数の計算をする場合に小数点の位置がずれたり、位がずれて計算がおかしくなったり、分数のかけ算で分母をかけないで、分母同士を足したりといった変な計算をするという内容でした。

小数や分数が計算に入っていると全くできないので、本人がやる気を無くしかけているということでした。


これは、小数では小学校で位取りをきちんとしないまま学習を進めていき、計算する場合に位がずれていってしまったり、かけ算やわり算で小数点に付け方をたし算やひき算と混同してしまった結果から生まれていることが原因です。

小学校では、学校の先生が位がずれないように工夫したプリントを出したりしていますが、自分のノートに書く際に位を意識しなくなって計算し始めた時にずれが始まています。


一方分数では、たし算・ひき算の計算の場合の通分をきちんと理解させて計算をすること。

かけ算・わり算では、約分についてをきちんと理解させて計算することが必要です。

中途半端で進めていくと通分や約分が混同されてしまい、計算ミスを発生させます。

実際に中学生の分数のかけ算計算で分母を足してしまったり、たし算やひき算の計算で分母をかけてしまう生徒がいます。


小数や分数でつまずく原因は、この他にもいろいろあると思います。

しかし、中学校でつまずく原因が小学校できちんと理解できていないことからというのははっきりしているのではないでしょうか?

小学校の算数は、中学校の数学より易しいと安易に考えることは禁物です。

小学校内容をきちんと理解しないと中学校でつまずく原因を作りかねません。

学校の学習は各学年が系統だって作られています。

ですから、小学校だからと安易に考えないようにしないといけませんね。

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