テレビゲームの影響
子ども達の大好きなテレビゲーム(ここでは、ゲーム機やパソコン、スマホなどのゲームを含む)ですが、そのテレビゲームに意外な問題点があることにお気付きの保護者の方は多いと思います。
では、実施にどの程度の問題があるのか「全国学力調査」のデータを元に見てみましょう。
これは、2017年度のものですが、一日のテレビゲームの使用時間が「しない」という子どもと「4時間以上」という子どもで比較すると、
国語A、算数A、数学A(基礎的・基本的な知識・技能が身についているかみる問題)と国語B、算数B、数学B(基礎的・基本的な知識・技能を活用することができるみる問題)を先ずは小学生で比較すると、
<小学生>
国語A正答率 ゲームをしない子 79.5%
4時間以上する子 65.5%
※差は16.0%もあります。
国語B正答率 ゲームをしない子 63.7%
4時間以上する子 46.2%
※差は17.5%と開き、正答率は50%を切ります。
算数A正答率 ゲームをしない子 83.4%
4時間以上する子 68.2%
※国語同様に15.2%の開きがあります。
算数B正答率 ゲームをしない子 52.6%
4時間以上する子 35.2%
※国語同様に17.4%と開き、正答率は40%を切ります。
では、中学生ではどうかというと、
国語A正答率 ゲームをしない子 82.8%
4時間以上する子 69.4%
※差は13.4%になります。
国語B正答率 ゲームをしない子 79.7%
4時間以上する子 61.1%
※差は18.6%とAよりかなり開きます。
数学A正答率 ゲームをしない子 70.7%
4時間以上する子 52.7%
※こちらも18.0%と開きます。
数学B正答率 ゲームをしない子 53.9%
4時間以上する子 38.8%
※こちらも15.1%で正答率が40%を切ります。
このデータから開いていく原因にテレビゲームを使用する時間が、学習時間を減らしていっていると考えられます。
更には、睡眠時間を減らしていっている可能性もあります。
もし睡眠時間を減らしているなら、寝不足が学校の学習にも影響を与えているかもしれませんね。
大部分のご家庭が、
「ゲームは1時間以内」
と言われているみたいですが、現実はゲームをやりだすと1時間以内に収まることは皆無に近いみたいです。
ゲームの使わせ方はやはりよく考えられた方がいいと実感させられるデータでした。