分かるだけで終わる子
2019年05月25日
現在指導している中学3年生のA君は、大のめんどくさがり屋。
理解する能力は非常に高く、頭の回転も速い能力をかなり持っている子です。
授業でもきちんと説明すると理解できますが、説明を最後まで聞くことなく自分で勝手に判断してします傾向があります。
そんなA君は「分かった」と思うと安心して宿題を全然しないタイプです。
学校の授業でも最初はきちんと聞いて理解できるのですが、その後先生の話をきちんと聞かずに自分勝手な解釈をして間違っていきます。
先日の数学の授業でも下記の問題を4月にはきちんとできていました。
(問題)(x+3)(x+4)を展開しなさい。
4月のA君の解答は、
x²+7x+12
と正解出来ていました。
しかし、授業後やゴールデンウィーク中の学校からの宿題をきちんとやらなかったために、
5月のA君の解答は、
X²7 12
分配法則による展開の仕方を忘れて、+やーの記号も抜けたでたらめな解答になってしまっていました。
せっかく授業内容を理解していても時間が経てば誰でも忘れていきます。
A君の場合は、約1ヵ月近く何もしないのですから忘れて当然なわけです。
「分かった」から大丈夫、できるはずだと安易に考えて、宿題はめんどくさいからしない。
それによって「自分でできる」レベルや「定着させて実力にする」ということが行われていません。
結果として4月にできていたことが、5月にはできなくなります。
長く指導してきて、意外にこのような子どもは多いのです。
最低限宿題はきちんとすることが大事ですね。