子どもの予想を裏切る
2018年10月24日
家庭教師で授業をする際に気を付けていることは、子どもの予想を上手く裏切っていく展開をしていくことです。
今教えている子どもや以前小中高校の学校現場を回った時に耳にしたのが、教科書の通りに教えて面白くない、興味が湧かないという言葉でした。
教科書に書いている通りなら、読んでいけば次にどの様な展開になるか分かってしまいます。
子どもには何の感動もありません。
だから、子どものとっては面白くない授業になってしまいます。
学習する中で感動を与え、インパクトをあたえること、そうすることで学習内容は子どもの中に入って定着していけると思っています。
例えば、
福岡から札幌まで飛行機と鉄道を使ったら、どちらが安くいけるでしょう。
という問題があるとしたら、以前なら
「鉄道の方が時間がかかるけど安く行ける」
と答えると思います。
飛行機は速くて費用が高い乗り物というイメージがあるからですね。
しかし、そんな認識を持っている子どもに、
「福岡と札幌(新千歳空港)は飛行機なら、片道3000円で行けることがある」と話すと子どもは、
「何で?」
と不思議がります。
これはご存知のように格安の航空会社(LCC)が誕生したために、飛行機と鉄道の費用が逆転してしまったためです。
こんな話をすると子どもは、
「行きたい」
「行こうよ」
と言い出します。
これが学習なら自分で学びたいという気持ちに繋がっていくのです。
子どもの感動を与える授業は、事前の準備が必要です。
簡単に感動を与えることはできません。
だから教える側は常に子ども予想を裏切る展開を考えて授業を組み立てていく工夫が必要になるのです。