成績がいいから普通科へ行く?
2019年05月14日
中学3年生を指導して保護者や生徒から聞く言葉に、
「成績が悪いから工業か商業にでも進んでもらいたい」
この様な言葉をよく耳にします。
つまり、成績が良いから普通科に進学し、成績が良くないから工業科や商業科などに進学するという考えです。
しかし、現実はこのように単純ではありません。
大分市内には、普通科に合格するより工業科や商業科に合格する方が得点が高い学校があります。
だから、普通科=成績がよいとは限らないのです。
工業科や商業科でも資格試験があり、難しい試験になれば大学入試顔負けのレベルになります。
私の教え子でも中学時代成績がトップクラスの子どもが、普通科より工業科がいいと言って大分工業高校に進学しました。
普通科なら県内トップの大分上野丘高校に合格できるレベルの子どもでした。
工業科や商業科などに進学したら普通科みたいに勉強しなくてよいという考え方も、入学後に苦労してしまう考え方です。
義務教育で無くなる高校は、普通科に進学するにしろ、工業科や商業科などに進学するにしろ自分から勉強しないといけないと考えるべきです。
単純な成績が良いから普通科に進学するとか、普通科以外の工業科や商業科などに進学したらそんなに勉強しなくてもいいと考えるのは、子どもが入学してから苦労します。
子どもの興味・関心、適性などをいろいろ考えて進学する高校を決めていくことをオススメします。
また、工業科や商業科などに進学しても大学や専門学校に進学する生徒は多くなっています。
工業科や商業科などに入学後にもっと高いレベルの内容を学びたいと思い出す子どもが多いのです。
時代が急速に変化していっています。
そんな中で子どもさんの将来を考えた場合、どのような学校が一番いいのか親子で話し合う時間を作ることも大切だと思います。